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葉々の掃寄

未分類の小片等をば此の架に排す


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今日の千菜 出雲蹴鞠

初稿 令和三年五月十七日

武漢肺炎(ぶかんはいえん )(わざわひ )(ひさし )しくなりぬ。(しか )れども(ひと )(こころ )( )なざらむに( )めてもの(さきはひ )( )( )( )何時(いつ )から( )(つね )(もの )になりたる防毒(ぼうどく )(めん )をば發展(はつてん )させ、良質(りやうしつ )なる吸氣(きふき )( )(ひと )(ほど )( )えたる(ちから )( )勝敗(しようはい )(きそ )遊戲(いうぎ )島根(しまね )縣民(けんみん )(なか )( )まれけり。( )( )出雲(いづも )蹴鞠(けまり )となむ( )ふ。

千菜(ちな )(こころ )(うち )には( )(うま )( )つて何時(いつ )( )(みな )(よろこ )ばれたしと、(たたか )ひに(から )みて( )きたしとは(おも )へど、( )めたしとは(おも )はざり。

今日(けふ )學區(がくく )(ない )(たい )(かう )(せん )( )いては千菜(ちな )八面六臂(はちめんろつぴ )大活躍(だいかつやく )( )せたり。(はし )らば( )( )がれたる合圖(あひづ )( )けた軍用犬(ぐんようけん )(ごと )(かぜ )( )り、( )( )はば( )山羊(やぎ )(ごと )( )(なみ )( )長坊(のつぽ )(また )(した )( )(たま )( )(うろ )突破(つきやぶ )り。

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今日の千菜

初稿 令和三年五月十一日

(なん )斯樣な(こんな )(こと )( )つて仕舞(しま )うたんやらう……」

(なん )( )て、彼方(あんた )( )(あそ )ばへんがな。( )うやらう?」

(はは )(こた )へに千菜(ちな )當惑(たうわく )せり。刹那(せつな )に、(もの )(もの )(つね )使(つか )(つづ )けねば(ただ )ちに( )てらるる無情(むじやう )有樣(ありさま )腦裡(なうりあたまのなかのなか)(よぎ )りたり。(たし )かに( )玩具(おもちや )千菜(ちな )にしても( )押入(おしいれ )より取出(とりい )だす思ひ構へ(おもひかまへかねてさだむ)( )らざりし(もの )(なが )ら、其處(そこ )( )ると、何時(いつ )( )ると( )(おも )へばこそ(やす )んじて愛想(あいさう )( )( )らしつつ( )りたり。(それ )(いま )( )つと( )はるれば(おのれ )一片(ひとかけ )(はは )( )( )りて( )てらるる心地(ここち )ぞしたる。

(からだ )(ぢゆう )(あせ )水漬(みづ )くとなりて(ふく )白地(しろぢ )(ことごと )( )け、(はな )(あご )とから(したた )(しづく )調子(てうし )( )(てん )(てん )( )( )らして( )く。鼻水(はなみづ )(まで )( )れて( )つ。

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魔法の貼

初稿 令和三年四月二十六日

「御出でやす。善うこそパム商店に。檀那(だんな )はん、本日の御用は何でございませう。此のパムめが檀那はんの御望みに力添へ致しますえ」

「え、ええ、然うなんです。戀人の方と主人公とは晩稻(おくて )で、八卷懸けて(やうや )く先日言葉には出さずとも手を握つた許りと言ふのに、此のぽつと出の女の方が家庭の不幸で氣を引いて來たら情無い事に主人公が流されて附合ふ事に(うなづ )いて仕舞つたんです」

「軟弱主人公の(もたら )し勝ちな誰も得せん結末を幸せな大團圓(だいだんゑんをはり)に變へる魔法の(はり )でございます。此れを作品の(ほど )( )え所に貼れば」

木の下にて書讀む乙女
極短き語。「斯に斯くに一作書き上げむ」とて得書了るる物をばとぞ
稿第二日附 平成卅一年三月六日 初稿日附 平成卅年九月十日
鋤燒女子會
極短き語。友達が其の實家から牛肉を送り込まれたり
初稿日附 令和元年五月廿日
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